解説・評論
6.92014
【世相診断】メニュー偽装問題の…
【世相診断】メニュー偽装問題の本質を考える
最近世間を騒がせているメニュー偽装では、安い食材を高いものと表示するが、その逆はない。 だから「誤表示」 という言い訳はウソである。優良、高級なものを提供すると見せかけて低劣な材料を使うことは、 「羊頭狗肉」と言い、 商業道徳にとって恥ずべきこと。低劣な食材の中には健康被害を引き起こす成分も混じっていることがある。そして食材間の価格差がレストラン側の利益になる。
メニューはお客様との契約書。言葉には意味と価値がある。
<例>どちらを食べたいですか?
ブロイラー ・ チキンのソテー VS 津軽地鶏のソテー
冷凍魚の醤油炒め VS 魚市場直送の鮮魚のXO醤油炒め
牛脂注入肉のステーキ VS 松阪牛のステーキ
<お客様が飲食店に要求すること>
- 1. 昨今のお客様は食事品の品質 (調理の確かさ、食材の質) については敏感になっている。
- 2. 食材はあくまでも 「安全 ・ 安心」を貫くとともに、食材のグレード、優劣に係る表示について、ウソをつくことは許されない。
- 3.「だますつもりはなかった」 等の言い訳は無用である。 結果として表示と中身が違っていれば、お客様の観点からはそれは「虚偽表示」 である。
- 4. お客様にとって食事品の品質の判断材料は、メニューの文字情報および写真 (見本品)。
→ メニューはお客さまとの契約書である。
(JRS News第1号より)